
「野の鍵のゆくへ」越後しの, 29.7 x 42 cm, iPhotoモロー紙にインクジェットプリント(ジクレー版画)
越後しの氏が一貫して追い続けているのは、その時々の自分の心象風景だといいます。念写のようにして日々、彼女の手元から生まれるユニークな「自画像」には、原画か版画かを問わず、詩的な含意の膨らみと民芸品的な可愛らしさがあります。
本作は、初めて制作された越後氏のジクレー版画です。背景の細やかな描き込みとアクリル絵具による階調豊かな濃淡が奏でるファンタジー世界が、刷り技術の高度な技術管理のもとで美しく再現されたコレクション好適品です。個展「愛みたいなものを そっと」(2019年、仙台市・晩翠画廊)にて展示され、好評を博しました。
作家情報
宮城県生まれ。画材店勤務の1995年より独学で絵の制作を始め、98年にアートギャラリー「GALLERY ECHIGO」を仙台市にオープン。以後、仙台を拠点に創作活動を続けている。最近の個展に「思わせぶりな沈黙」('17年、東京・AL)、「晴れ時々ひとりじめ」(同年、西荻窪・ヨロコビto)。その他グループ展に多数参加。おもな受賞歴に「TURNER ACRYL AWARD 2000」青葉益輝賞、「SENDAI ART ANNUAL 2005」飯沢耕太郎賞・明和電機賞など。
photo : Rie Oshinomi
作品名 | 野の鍵のゆくへ |
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Title | untitled |
作家名 | 越後しの |
Artist | Echigo Shino |