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Biodegradation

作品情報 Work Information

前作、「土へ還る」(2014年)からさらに表現を具体的にフォーカスすることを試みた「Biodegradation/生物分解」。人間の文明は常に、創造と生産、消費の繰り返しである。大量生産、大量消費、大量廃棄型の経済社会から、人は
土に還らない素材を産み、腐ることのない食材を作り、また何万年もしなければ生分解されることのない、エネルギー生産のシステムを構築した。しかし、どんなに科学や医療が発展しようとも人間は生き物であることを辞めることは出来ない。

「産み出すことに責任を持つ」とは一体何であるか。
私も「産み出す側の人間」である。そこには重い軋轢と矛盾が存在している。
タイトル(Biodegradability)に似つかわしくないモチーフ(プラスチック飲料を模したもの)を用いたのはその為である。概念としてのプラスチック製品を和紙でコピーすることによって、朽ち、分解され、循環していく自然の摂理への畏敬と現代社会への問掛けと冀望を表現する。

作家情報 Artist Information

Dead flowers Jakuchu
Japanese paper artist (Sabi washi錆和紙)

1989 島根県浜田市 誕生
2012 作家活動
2014 武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 テキスタイル専攻 卒業
現在 東京都、島根県を拠点とし、作家活動

人間とマテリアルについて考えるとき、日本人は古来から神、そして紙、と共に生活をしてきました。中国より4~5世紀ごろに伝えられた紙漉きの技術は、主に〔札、人型、写経〕などに用いられ、神聖な素材として大切にされましたが、今や生活必需品としてではなく、工芸品としての価値が高まり、紙漉きは文化として、ユネスコの世界無形文化遺産として登録されています。

日本ではしばしば、「和紙」は古典的な素材として印象強くありますが、実は素材として常に単一的で、変容性を持った素材なのです。物体としての作品を作るとき、マテリアルとの関わりは、必ず強い連帯関係を生みだします。それは、和紙のもつ古い歴史と日本文化が、現代に生きる自身の記憶と社会の変動を、交互に行き交うからに他なりません。和紙を古く新たな素材として捉え、表現しています。

作品名 Biodegradation
Title Biodegradation
作家名 伊藤咲穂
Artist Sakuho Ito
作品本体価格 1,000,000円
額装費 0円
消費税 100,000円
合計金額(税込) 1,100,000円
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作品仕様 Work Spec

制作年
2016年
エディション
オリジナル 
サイン
あり 
技法
錆和紙を濃度ごとに漉き、さまざまな形に形状記憶させたインスタレーション作品 
作品本体サイズ(縦×横)
1000x1000cm
作品の状態
良好 
額仕様
なし 
額寸(縦×横)
xcm
お届け期間
約4週間 
特記事項
※作家本人が設営します。詳しくはお問い合わせください。 
作品ID
57312 

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