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TOKYO PERFECT WORLD (NIHONBASHI)

「TOKYO PERFECT WORLD (NIHONBASHI)」石井七歩, 21 x 29.7 cm, フォトコラージュ・紙にドローイング

日本の国道のファーストナンバーである国道1号線、
永代通りから永代・南砂方面を臨んだ作品である。

手前には日本橋三洋グループビルディング。
東京建物日本橋ビル、そして傾くCOREDO日本橋が遠くに見える。


オフィス街のイメージはインディゴブルーだ。
それに穏やかな池のような深緑色も混じるかもしれない。
分厚いガラスのカーテンウォールが、青緑色の反射する風景を生み出している。
この垂直の水の板の向こう側で、スーツを着た人々がせわしなく働く姿が見える。その中に入ることのできない私は少し寂しい。けれど、その深緑色の透明を纏った人々の姿がうつくしすぎて、私は蚊帳の外から水の向こう側を見つめる。

国道1号線は、東京・日本橋から大阪・梅田までを結ぶ。
全長512kmあるこのルートは、近世の東海道をほぼ踏襲しているという。

江戸時代から商業の町として栄えてきた日本橋だが、現在も相変わらず日本一の大商業地域(オフィス街)だ。面積は10.094km2で、東京23区の中では台東区に次いで2番目に小さいが、オフィス街なのもあって昼間人口はなんと60万人以上になる。

日本の中枢を担う企業たちの隙間を縫うようにして日本橋を歩くとき、私はとても厳かな気分になるというか、すれ違う人々に対して、心から感謝するような気持ちになる。不思議なことに、全く知らない人々であるにもかかわらずだ。
たとえばアーティストがまるごとこの世界から消え去ったとしても、全く問題なく世界は廻っていくと思う。けれど、もしも日本橋や大手町にいる人たちがまるごと消え去ってしまったら、私のようなアーティスト人間は瞬時に生きていけなくなるだろう。
こんなことを言ってはアーティストの人達に怒られるかもしれないが、それでも私はそう思う。だからこそ、日本橋のような中心地をスーツで歩く人々のことを、私は大切なものを見るような目で見てしまう。


私にとって東京・日本橋というのは、
重要な水棲生物の生息地のような、少し厳かな気分で足を踏み入れる聖域だ。

作家情報

IDEAL WORLD(象牙の塔 Ivory Tower)
1991年東京生まれ。2010年より、文明や生死をテーマに作品を制作。

1991年3月、東京湾を臨む埋立地に生まれる。
どこまでも四角い細胞のような住居がつづく、無機質な団地風景の中で育つ。
2010年秋、パリの画家モーリス・ユトリロの展覧会を見たその日に、街景をモチーフとしたドローイングを描きはじめる。
2010年冬、村上隆氏のギャラリー”Hidarizingaro“にて開催のグループ展へ参加。
2011年春には堂島リバービエンナーレへ参加。参加者に磯崎新氏や隈研吾氏など建築家が多かったことから建築に対する興味が深まり、建築物をモチーフとした作風に没頭してゆくこととなる。
2011年、約50人の画家が所属するアーティストチームを設立。代表を務める。
2012年、青森県立美術館にて美術館デビュー。
2012年のGEISAIで飯田高誉賞を受賞したことをきっかけに、その後3年間、主に村上隆氏の持つギャラリーで展覧会を企画、開催してゆくことになり、2011年から2013年までの間に、10回の展覧会を企画監修、30回以上のイベントを主催。
2013年、飯田高誉氏の推薦により、上野の森美術館のVOCA展に出品。
2016年、銀座での初個展を経て、2017年には東京・代官山に自身のアトリエ・ギャラリーをオープン。

http://nahoishii.com/

【個展】
2016 石井七歩個展「Broken Tokyo」/中銀カプセルタワー(銀座)
2017 石井七歩個展「Archives」/Rerearealism(代官山)

【グループ展】
2011 堂島リバービエンナーレ2011 ″ECOSOPHIA—アートと建築—”/堂島リバーフォーラム(大阪)
2011 Pixiv×kaikaikiki エノテロリズム ―想像力の創造力、神体を生みだす身体―/HidariZingaro(中野)
2012 超群島 – HYPER ARCHIPELAGO/EYE OF GYRE(表参道)
2012 アーティスト・アジト/HidariZingaro(中野)
2012 アーティスト・アジト2/GEISAIgallery(秋葉原)
2012 アーティスト・アジト3/GEISAIgallery(秋葉原)
2012 されど少女は虚空の世界で/FUMA Contemporary Tokyo(八丁堀)
2012 アーティスト・アジト4/多摩美術大学(八王子)
2012 超群島 – ライト・オブ・サイレンス/青森県立美術館(青森)
2013 VOCA展2013 現代美術の展望−新しい平面の作家たち/上野の森美術館(上野)
2013 秋葉原モンパルナス/GEISAIgallery
2013 浄泉寺アートプロジェクト /浄泉寺(尾道)
2013 Intolerance World/GallaryPONCOTAN(札幌)

【その他】
2012 ニコニコ超会議 言論コロシアム「村上隆・GEISAIブース」/幕張メッセ
2012 GEISAI#16/東京流通センター
2013 GEISAI#17/東京流通センター

【受賞歴】
2012 GEISAI#16/飯田高誉賞受賞

作品名 TOKYO PERFECT WORLD (NIHONBASHI)
Title TOKYO PERFECT WORLD (NIHONBASHI)
作家名 石井七歩
Artist Naho Ishii
作品本体価格 80,000円
額装費 5,000円
消費税 8,500円
合計金額(税込) 93,500円
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作品仕様

制作年
2016年
エディション
オリジナル 
サイン
あり 
技法
フォトコラージュ・紙にドローイング 
作品本体サイズ(縦×横)
21x29.7cm
作品の状態
良好 
額仕様
あり 
額寸(縦×横)
30x40cm
お届け期間
約3週間 
特記事項
※既存額でのお渡しになります。 
作品ID
52694 

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