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「Soup Can 1-Portfolio (Sunday B. Morning) Ⅱ.44」アンディ・ウォーホル (After), 89 x 58.5 cm, シルクスクリーン
ウォーホル自身が関わったコピー版とでも言うべき作品が、Sunday B. Morningです。
S1967年、アンディ・ウォーホルは1953年の映画「ナイアガラ」の写真からシルクスクリーンによる10点のマリリン・モンローのポートフォリオを作成しました。マリリンやフラワー・シリーズの初版はアメリカで大成功し、ウォーホルはヨーロッパでも展覧会を開催します。そのときのドイツ人とベルギー人の版元からヨーロッパ版の制作を持ちかけられますが、ウォーホルはその企画を断ります。
しかし、ヨーロッパにオリジナルの版型が貸し出され、その二人の手によってオリジナルとはわずかに色の違う無認可のプリントが250部制作され、裏面には”Published by Sunday B. Morning”と”Fill in Your own Signature”のスタンプがおされました。
ウォーホルはヨーロッパ・エディションのことをよく知っていた上で、数点に"This is not by me"とサインし、親しい友人としてその後もふたりと交友を続けたようです。
初版の人気により、以後もSunday B. Morningはオリジナル・スクリーンからプリントを発表し続けました。
「どこにでもあるイメージを、誰もが制作可能なシルクスクリーン技法で複製する」というのはウォーホル芸術の根幹であり、Sunday B. Morningはウォーホル自身の哲学的な意味を体現したといえる作品です。
作家情報
アンディー・ウォーホルはアメリカのポップアート界において最も中心的な存在として活躍し、1960年代のアートシーンを輝かせました。彼の多くの作品はアメリカ文化とアメリカなるものの概念をテーマにしました。彼の選んだ紙幣、ドルマーク、食料品、有名人、ニュース写真などは、彼にとってアメリカの文化価値を代表するものでした。たとえばコカ・コーラは「コークはいつでもコーク。大統領の飲むコークも僕の飲むコークも同じだから」というわけで民主主義社会の平等性を表すものでした。こうしたポピュラーなイメージを使い、彼は20世紀アメリカの文化的アイデンティティーを表現したのです。世界中の展覧会に参加しただけでなく、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ロンドンのテートモダン、パリのポンピドューセンターなどの美術館にその作品がコレクションされています。日本の東京都現代美術館でも、大規模な回顧展が開催され、絵画、版画、インスタレーション、ドローイングなどにより彼の多彩な芸術活動が紹介されました。
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作品名 | Soup Can 1-Portfolio (Sunday B. Morning) Ⅱ.44 |
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Title | Soup Can 1-Portfolio (Sunday B. Morning) Ⅱ.44 |
作家名 | アンディ・ウォーホル (After) |
Artist | Andy Warhol (After) |