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足立篤史

Atsushi Adachi

足立篤史

足立篤史が作品を制作するにあたり、コンセプトの土台としているのは「記憶を記録すること」である。

足立は主に古い新聞記事を素材に、それまで人間が経験した遠い昔の記憶の中にあるモノを今の時代に表現しようと試みている。

すでにこの世にはない戦艦や軍用機が掲載されていた時代の、古い新聞や資料を使いながら歴史的背景や形跡を知ることで、昔の技術者がどのように作っていたのかを、記憶を追うように思い描きながら作品を作っている。

同時代に書かれた新聞資料を集めることは、その時代に生きる価値観に触れることでもあるのだ。

近年の足立篤史の活躍は目覚ましく、多くの公募展での受賞を経験しながら、東京都美術館でのグループ展「神紙」で作品を出品している。

まだ若い作家のためオークションには出ていないが、今後は貴重な作品が注目を集めていくことは間違いないだろう。

現代美術界を牽引し続けている存在として、期待している作家のひとりだ。