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川人綾

Aya KAWATO

川人綾

今年、第11回タグボートアワードにて小山登美夫賞を獲得した川人綾は、1988年生まれの京都府出身。
現在は東京藝術大学先端芸術表現科の博士課程に在学中の期待のアーティストである。

川人綾の作品はまさに日本的だ。日本的なよい部分ばかりを合わせた集大成のような作品を作りあげている。
川人綾の作品は最初に京都で学んだ伝統的な染織の影響を強く受けており、その伝統的技法にはグラフィック的な要素も入っている。

さらにそこから、日本的な線の美しさと精緻に並ぶ清廉さ、また微妙なズレ感から来るワビとサビが入り込んでいる。
それは何となく自然になびかれるようになって、全体としては整っているのがわかる。
川人はそれを「視覚の欲求に従って、素材や光と対話しながら制作している」と言っているが、まさに若くして日本の美学を構成する達人の域に達しているようだ。

2014年にパリ国立高等美術学校に交換留学してからの作品は、日本人としてのアイデンティティーがより美しい形で結実しているが、さらに今年は日本文化藝術奨学金の奨学生にも選ばれるなど、その芸術的な感度の高さには将来に向けて大きな可能性を秘めているのである。

まだ比較的お手頃価格で販売されていることから人気が高く、今のうちに購入しておくことがお勧めである。