カートアイコン

EN / JP

90年代のアートシーンで誰か一人を選べと言われたら、最初にダミアン・ハーストの名前が挙がるだろう。2004年には現存作家の中では最も高い年間売上高を記録したし、1997年から比較すると作品の平均的な値段は何と530%も上昇したという。羊を真っ二つにしてホルマリン漬けにした作品はあまりにも有名。絵画では「オピウム」に代表されるドット柄の作風と、もう一つがスピン・ペインティングと呼ばれる、モーターで回転する大きなキャンバスに絵の具をぶちまけてできたシリーズがあり、こちらも1994年から続くダミアン・ハーストのメインワークの一つだ。本作はその“スピン”シリーズから、エッチングの技法を使ってさらなる冒険を試みたという一枚。カラフル・ポップで可愛らしい「オピウム」とは対照的に、ダイナミックなスピード感に溢れているのが特徴。このエッジ感が何とも言えず、さっぱりとしているからインテリアにも合わせやすい。

月の半分を見た

I saw the half of the moon
SOLD OUT

More Details

エッチング

etching

サインSignature
あり Yes
EDITION
ED 26/68ED 26/68
制作年Year of Creation
2002年
サイズSize
91.5x 71 x3cm
作品の状態Condition
良好
額仕様Frame Specification
立体、直付け、ほうざいの白蝋仕上げ
額寸Frame Size
95.8x 75.5x 3cm
納品期間Shipping Time
約2週間
特記事項Notices
作品IDItem ID
712

Profile

1965年、イギリス、ブリストル生まれ。
現在、デヴォンとロンドン、メキシコに在住。

1988年、ロンドンのゴールドスミス・カレッジ在学中、今では伝説となった「Freeze」展を企画、後年活躍の著しいイギリスの若手作家をデビューさせた。
1991年サーチ・ギャラリーでの個展で発表した、ガラスの水槽にホルマリン漬けの本物の人食いざめを入れた作品が話題となり、93年のヴェニス・ビエンナーレでは、牛と子牛を縦に真っ二つに切断してホルマリン漬けにした作品で物議を醸した。
彼の作品の主題は「生と死」、「僕らがもはや子供ではなくなったとき、すでに死んでしまっているんだ」。

ハーストはアート以外にも様々な仕事をしている、MTVの製作、アルバム・カバーのデザイン、レストランのデザインと経営など。
絵画作品はドット(水玉模様)のものと、スピン・ペインティング(回転盤の遠心力で絵の具を撒き散らすもの)の2種類を制作。
どちらもカラフルでポップな印象だ。95年に栄誉あるターナー賞を受賞。
今最も有名なアーティストだが、展覧会のオープニングにはいつも母親と一緒の姿が。


※以下92年インタビュー美術手帖2000年8月号(美術出版社発行)より
“死んだものに対する俺の関心は、生き生きしたものさ。
俺は人に居心地悪い感覚を味あわせたいけれど、落ち込ませたくない。
人に『生きたい』と感じさせたい。死ぬことじゃなく、生きることと うまく折り合いをつけたいと感じてもらいたい”

Recommend For You