Profile
ヨーゼフ・ボイス(Joseph Beuys、1921年~1986年)は、ドイツの現代美術家・思想家・教育者・社会活動家。脂肪やフェルト、石といった天然の素材を用いた立体作品や、巨大インスタレーションを制作したほか、パフォーマンスや、学生、政治家などと活発な公開議論も行った。
「人間は誰でも芸術家である」と語り、人間ひとりひとりが創造性をもって参与することでより良い社会をつくりあげる「社会彫刻」という概念を提唱し、晩年は「緑の党」の設立やエコロジー運動に関わった。
1984年に西武美術館の招聘で来日し、展覧会の他に対話集会、パフォーマンスをおこない、後進のアーティストや美術関係者に影響を与えた。