Profile
風能奈々は 1983 年静岡県生まれ。2006年大阪芸術大学芸術学部美術学科油画コースを卒業後、08年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。現在京都で制作を行っています。小山登美夫ギャラリーでは2009年、2012年、2014年にシンガポールと渋谷ヒカリエと4度の個展を行っており、主なグループ展として「VOCA展 2009」(2009年、上野の森美術館)、での「絵画の在りか」(2014年、東京オペラシティアートギャラリー)に出展。ジャピゴッツィコレクション(スイス/アメリカ)、高橋コレクション、高松市美術館、モンブランGBUジャパンに作品が収蔵されています。
風能奈々のペインティングは装飾的なパターン、動植物、人物、風景、文字などのモチーフが繊細で密度の濃い線によって満たされています。アクリル絵具、染色のペンで描かれる優美なドローイング、染料やジェッソの重ね塗り、マスキングによって浮かべられる模様など、多彩な手法により、画面に重ねられるレイヤーがつくりだす視覚効果は、「浮いているのでもない、重なっているのでもない、奥行きという表現では捉えきれない空間的な複雑さ」(長屋光枝「現代美術の展望VOCA展 2009」カタログ)をもっていて、時に磁器、テキスタイル、また時にはレリーフのようなテクスチュアが作品に溢れています。
Profile
1983 Born in Sizuoka, Japan
2006 B.F.A. Osaka University of Arts, Osaka, Japan
2008 M.F.A. Kyoto City University of Arts, Kyoto, Japan