Profile
1941年旧ドイツ領シュレージエン地方のエルス(現ポーランド・オレスニツァ)生まれ。1953年デュッセルドルフに移住。デュッセルドルフ美術学校を卒業後、写真やアメリカン・ポップアートを制作に取り入れながら、自身の代表的な手法であるドットによる絵画、キャンバスでなくプリント地や透明な支持体に描いた絵画など、新たな手法を開拓。幅広い知識と優れた洞察、パロディや皮肉、ユーモアの精神をもとに、現代人の日常生活から、お伽話、歴史、戦争、神話、錬金術にいたるさまざまなモチーフを画中に重ね合わせてゆく。そのイメージ群は見る者の想像力をかきたて、謎を残しつつ魅了する。1986年「第42回ヴェネツィア・ビエンナーレ」で金獅子賞を受賞。 2002年「第14回高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞。同じドイツ人アーティスト、ゲルハルト・リヒターやアンゼルム・キーファーらとともに世界的に高く評価され、近年は欧米の主要美術館で大規模な個展を開催している。