バリー・マッギーの妻であった彼女もやはり西海岸をこよなく愛した作家で、その洗練された素朴さは他のグラフィティ・アーティスト達にも多大な影響を与えている。シンプルな線やシックな色遣いもさることながらタイポグラフィーも特徴の一つ。この作品は小品で単色ながらその魅力が全て盛り込まれていて興味深い。二人の男女を描いているが、彼女特有の僅かな憂いを感じさせる表情が見る者を引きつける。METAは彼女のタギングネーム。ちなみに彼女は2001年に癌で他界していて、その後バリーにより回顧展が開催された。そのためか入手可能な作品は大変珍しい。