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KIDO Pressでは2005年より制作を開始、今回は2度目の版画制作です。肩の力を抜いた優しい線で描かれるのは、可愛らしい少女や奇妙なキャラクターの姿。しかしそれは単なるイラストではなく、実在する人物たちの生活の一部分を切り取って見せてくれているようなリアリズムがあります。それはストーリーを感じさせ、温かな人間の体温を感じさせ、わたしたちに静かな感動を与えてくれます。
ウィスット・ポンニミット
Wisut Ponnimit
リトグラフ
lithograph
1976年、タイ・バンコク生まれ。愛称はタム。1998年バンコクでマンガ家としてデビューし、2003年から2006年まで神戸に滞在。2009年『ヒーシーイットアクア』により文化庁メディア芸術祭マンガ部門奨励賞受賞。現在はバンコクを拠点にマンガ家・アーティストとして作品制作の傍ら、アニメーション制作・音楽活動など多方面で活躍する。主な作品に「マムアン」シリーズ、『ブランコ』(小学館)、『ヒーシーイット』シリーズ(ナナロク社)など。2016年にはくるりの楽曲「琥珀色の街、上海蟹の朝」PVを手掛けたほか、さいたまトリエンナーレ2016にも参加。2017年にはバンコク、東京、仙台にて個展「LR展」を開催。2018年に、雑誌「ビッグイシュー日本版」での連載をまとめた新刊『マムアンちゃん』をクラウドファンディングにより刊行。