ケント・ヘンリクセンは新進若手作家の企画展で有名なP.S.1/MOMAやデンマークのKIASMA現代美術館でも展示されている実力派です。17世紀フランスのロココ調の優雅な雰囲気のタペストリーに、まるでKKKを思わせるとんがり帽子やマスクを被った個性的なキャラクターを刺繍で施した作品は人間の内に秘める欲望や渇望など負の部分を表現したシニカルさ。NYやロンドン、バーゼルのアートフェアでは既に注目を浴びている彼の作品から、ヘンリクセンらしい刺繍と細工と羽毛の中に隠れた目玉がキュートなヘンリクセンらしい一品。