JavaScript を有効にしてご利用下さい.
イタリアナポリでボイスがウォーホルと会った時の旅行記を随行したアーティスト ヨハネス・シュトゥトゥゲンが記録し、一冊の小冊子にまとめ、FIUから出版しました。その小冊子の検品を依頼されたボイスは、その作業が済んだ印として、「ブラウン・クロス」を見開きページにペイントし、鉛筆で書き込みをし、マルチプル作品化しました。
ヨーゼフ・ボイス
Joseph Beuys
ブックレットの見開きページに茶色のペイントと書き込み
ヨーゼフ・ボイス(Joseph Beuys、1921年~1986年)は、ドイツの現代美術家・思想家・教育者・社会活動家。脂肪やフェルト、石といった天然の素材を用いた立体作品や、巨大インスタレーションを制作したほか、パフォーマンスや、学生、政治家などと活発な公開議論も行った。 「人間は誰でも芸術家である」と語り、人間ひとりひとりが創造性をもって参与することでより良い社会をつくりあげる「社会彫刻」という概念を提唱し、晩年は「緑の党」の設立やエコロジー運動に関わった。1984年に西武美術館の招聘で来日し、展覧会の他に対話集会、パフォーマンスをおこない、後進のアーティストや美術関係者に影響を与えた。