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緻密なまでの描写力と繊細なタッチで「物語る絵画」を描くアーティスト、鴻池朋子。
彼女の代表的キャラクター「みみお」は、耳から手が出ているような、やわらかく不思議な生き物です。
2001年に青幻舎から出版された絵本『みみお』では、常闇の中から生まれてきたみみおが、森の中で四季をたどります。
口のないみみおが語ることば、目のないみみおが出会う森の生物や、四季の変化が描かれた風景から成る世界に、引き込まれてしまいます。
本シリーズは、絵本の原画より厳選された12点をインクジェットプリントにしたものです。
価格も手頃ですので、この機会に是非、お気に入りのみみおを見つけてみて下さい。

こちらは、秋の章からの一枚。森の中で立つみみおは、足だけしかでていなくても、その佇まいから秋のもの悲しさが伝わってきます。
足の間からちょこんと顔を出すリスの表情も、絶妙です。
枯葉のかさかさとした音が聞こえてきそうな臨場感を鉛筆で描ききる描写力に感服。

あれはいったい何だったの まだ温かい真神の糞 かたすみでこおろぎが鳴く ひとつづつ さようなら

What could that have been? Wolf droppings, still warm. In a corner of the wood, crickets chirp goodbye one by one.

Tomoko Konoike

SOLD OUT

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インクジェットプリント

サインSignature
あり Yes
EDITION
ED -/60
制作年Year of Creation
2006年
サイズSize
33x 48 x3cm
作品の状態Condition
良好
額仕様Frame Specification
白木/マット
額寸Frame Size
35.4x 50.4x 2cm
納品期間Shipping Time
約4週間
特記事項Notices
作品IDItem ID
29056

Profile

1960年秋田県生まれ。1985年東京藝術大学絵画科日本画専攻卒業後、玩具、雑貨などのデザインに携わり、現在もその延長で、アニメーション、絵本、絵画、彫刻、映像、歌、影絵、手芸、おとぎ話など、様々なメディアで作品を発表している。場所や天候を巻き込んだ、屋外でのサイトスペシフィックな作品を各地で展開し、人間の文化の原型である狩猟採集の再考、芸術の根源的な問い直しを続けている。

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