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1999年 名古屋市白川公園に設置されたモニュメント「彼らはのぞきこんでいる」のために描いた原画から制作された版画作品です。
イリヤ・カバコフ
Ilya Kabakov
オフセット
絵画やオブジェ、言葉、音などを用いた「トータル・インスタレーション」という表現手法で国際的に活躍するアーティスト夫妻。イリヤは旧ソ連の社会主義体制当時、絵本画家としてキャリアをスタートし緻密な画風で評価を確立するが、当局の検閲から逃れた「非公式芸術活動」の中心的存在でもあった。1980年代以降、西側で作品展が相次いで開かれるようになり、「共同キッチン」「トイレ」などソ連当時の生活をユニークな視点で風刺、批評した作品群で注目を集めた。「異常な状況の中で普通の生活をしようと努力している人々」が、夫妻の一貫したテーマとなっている。イリヤ・カバコフ1933年 旧ソ連(現ウクライナ)ドニエプロペトロフスクに生まれる1951-57年 モスクワのスリコフ芸術学院でグラフィック・アートと本の挿絵・装丁を学ぶ1956年- イラストレーターとして絵本を手がける1985年 スイスのベルン美術館で海外初の個展イリヤ&エミリア・カバコフ1989年~ 共同制作のトータル・インスタレーションで国際的に注目を集める1989-90年 ベルリンに滞在して制作1991年 「境界線の美術-絵画と彫刻を越えて」展(セゾン美術館、軽井沢)に出品するため初来日1992年 架空の作家の展覧会「美術館での出来事、あるいは水の音楽」開催、ドクメンタ出品1993年 ヴェネチア・ビエンナーレにロシア館代表作家に選ばれる1999年 「シャルル・ローゼンタールの人生と創造」(水戸芸術館現代美術センター)開催1999年 名古屋市白川公園に「彼らはのぞきこんでいる」を設置2000年 新潟・越後妻有アートトリエンナーレに参加、「棚田」を設置2004年 「私達の場所はどこ?」(森美術館)が開催2008年 「イリヤ・カバコフ『世界図鑑』―絵本と原画―」展 モスクワで大規模回顧展