漢字では、「海星」、「人手」と書くが、英語でもスターフィッシュという言い方をする。広辞苑によると「ヒトデ綱の棘皮(きょくひ)動物の総称。体は扁平で、一般に、5本の腕が放射状に突出し、星形または五角形。腹面の下にある石灰質の骨片におおわれ、短い棘状の突起がある。管足によって運動。再生力が強い。」実物は結構グロテスクだし、大量発生して沖縄の珊瑚を食い荒らすなど有害な生物のイメージがあるかもしれない。しかし五角形の体は、頭と手足のように見え、擬人化しやすい存在だ。子供の絵には何でも顔があることが多いけれども、ヒトデには本当に顔があってもおかしくないように思えてくる。季節的には夏のものだろう、この1枚が、忘れていた夏休み気分を思い出させてくれるに違いない。