白いキャンバスの中はアパートの空間。白いキャンバスの中はアパートの空間。 その中に収容されているイキモノたちが自由奔放に動き回っている。
新藤杏子が創りだす「にじみ」を生かしたタッチは、他では真似できない完成度である。
まるで計算されたような絶妙な絵具の混じり具合は新藤杏子の手を通して魔法のような一瞬の偶然性で作り上げている。
作品をよくよく見ると、イキモノたち全員に小さな字で番号が付けてある。
アパートの住人であるイキモノたちが、それぞれのキャラクターを主張しすぎない程度に共存しているように思える。