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青島千穂

Chiho Aoshima

青島千穂

青島千穂は幽霊・爬虫類・骸骨といったユニークなモチーフのほか、少女や植物、ビル群などを色鮮やかに描き出し、いわゆる「あちら側の世界」を表現するアーティストとして、注目を集めている。

デビュー時にはアドビのイラストレーターを駆使したクロモジェニック、プリントアウト作品が主流だったが、その後、デジタルアニメーション、彫刻作品を経て直筆の作品へと移行してきた。
その画の内容は日本的な妖怪と墓場の亡霊、つまり、異界との対話がメインであり、極めてパーソナルな心象風景に集中している。そのためか、10年以上、墓場の横に住み続けてきたとのこと。

時として残酷な人間が切り刻まれるシーンや、自然が荒れ狂う災害のイメージが、暴力的な色合いと相まって野蛮で恐ろしい心の吐露かと思われるが、逆に作家本人のそうしたこの世の恐怖への反応が、そのまま出て来ていると言えよう。

青島千穂は村上隆率いるKaikai Kikiギャラリー所属だけあって、国際的に高い評価を獲得している。
今後は、まさに日本のアートシーンを牽引していく作家の一人である事は間違いない。
しかしながら、版画の場合はまだ比較的お手頃価格で販売されていることから人気が高く、今のうちに購入しておくことがお勧めである。

1974, born in Tokyo. Japan