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大槻素子

Motoko Otsuki

大槻素子

日常に潜む違和感や空虚さを表す作家、 大槻素子。
大槻素子の描く作品は、子ども時代の記憶を呼び起こすようなノスタルジックな風景や華やかなパーティーの一部であるケーキをモチーフにしたり、私たちの心の中にある、所在の無さや不安を呼び起こすところが特徴だ。

作品に漂う何とも言えない静けさは、大槻の作品の持つ魅力の一つといえるでしょう。
また最近は風景画にも挑戦しており、誰もが見覚えのある、しかし鑑賞者それぞれが自由に解釈できるような景色を、いつものスピーディーな筆使いで、でも記憶の奥底を探るような柔らかい色でぼんやりと、紡ぎ出している。

彼女ならではのゆらぐような心象風景に、身も心も浸ってみてほしい。
大槻の天才的な筆さばきを見ると、今後伸びていくことは間違いないと確信できる。
今度も右肩上がりの活躍が期待できる作家の一人であり、その将来には目が離せない。