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ロバート・インディアナ

Robert Indiana

ロバート・インディアナ

ロバート・インディアナの作品は、数字・多角形・単語など、太い線で書かれたはっきり且つ単純なイメージが組み合わされたものが多い。このようなグラフィックデザインを思わせる作品はステンシルを使って作られている。
もっとも知られたものは、「EAT」「HUG」そして「LOVE」など人間の基本的な行為の単語をもちいたものであり、特に「LOVE」の文字を使った作品は絵画や版画、彫刻などの形で、様々な色の組み合わせを使って繰り返し制作され、世界各地の街角にパブリックアートとして設置されている。

特に有名な「LOVE」は、正方形の中に四つの文字が納められ「O」の字が右へ傾いている。
このデザインは絵画や版画、彫刻など様々に活用されているがすべて同じ比率・同じ字体のデザインとなっている。

1964年のクリスマスカードではじめて「LOVE」が登場し、1965年にはこの4文字を使った作品を数多く制作し、1965年のニューヨーク近代美術館のクリスマスカードのデザインに採用され大成功をおさめた。
1970年にはインディアナポリス美術館に12フィートの大きさの「LOVE」彫刻が制作され、1973年にはアメリカの切手デザインにも採用された。現在ではアメリカの主だった大都市や美術館にこの彫刻は置かれ、アメリカ国外でもスペイン、カナダ、シンガポール、台湾(台北101)、日本(新宿アイランドタワー)に設置されている。
2015年10月のサザビーズロンドンで、「LOVE」のキャンバス作品が242.6万ドル(約3億円)で落札されるなど、セカンダリーのマーケットでも絶好調である。

彼のアイコンを所有することは、コレクターとしてはひとつの喜びであり、永久にその価値は滅びることなく、歴史的にも重要な位置づけをする作品として生き続けるであろう。

作品としても「LOVE」のある景色は、自宅にもオフィスにも人々を和ませることは言うまでもない。