キャンバス作品と平行して描き続けている紙作品、タイトルの数字は完成した日付を示しています。
キャンバス作品に見え隠れする繊細な線のみで構成されたシンプルでありながら、余白とのバランス、線の種類、濃淡、強弱などが画面に不思議なリズムと奥行きをもたらし、荻原のセンスと力量を物語ります。
決してキャンバス作品のためのドローイングではなく、荻原作品の重要な要素である「線」のみを抽出したいつまでも見飽きることのない魅力的な作品です。
紙に描かれていますが、パネルで裏打ちされており、存在感のある仕上がりです。