「ColourfulBlack 色とりどりの黒」というベースコンセプトで制作を続けている、yutaokuda氏。おもにブラックインク一色によるペン画でありながら、まるでそこに豊かな彩りがあるかのような洗練された構成美、緻密で「カラフルな」黒づかいが彼の絵の魅力です。本作は、インクの滲みという偶発性の面白さを取り入れた最新の「NIJIMI」(滲み)シリーズからの一作。繊細な線画や構図と、滲みの豊かな広がりが互いを引き立てあうように調和され、生き物モチーフの向こうに自然の摂理の美しさを見せてくれます。個展「Boundary Line of Bleeding」(2019年、gallery201)にて展示されました。