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「スーパーラット」とは、殺鼠剤などの毒への 耐性を遺伝化させながら、都市圏で爆発的に 増えているネズミの通称であり、ネズミ駆除業者による造語である。Chim↑Pomは、2006年、2008年、2011年にスーパーラットを網で捕獲し、その剥製をアニメ「ポケットモンスター」のキャラクター「ピカチュウ」に模して黄色く着色し、捕獲映像とともに展示した。
都市のなかで自らを生きいきと進化させ、人間との共存を続けるスーパーラットたちに見出したのは、自分たち自身の肖像であり、放射線汚染後を生きる日本人の姿だった。


Statement

アートとかロックとかパンクとか
ドブネズミみたいに美しくありたいカルチャーと
ジャパニメーションとかギャルだとかの
ジャパンポップというか
「スーパーフラット」の交差点は
渋谷のスクランブル交差点なのではと
思い立って
思い込んで
思い詰めた僕たちは
終電に乗ってセンター街にやってきた
やはり最近の若者であろう僕たちは
眉を顰められながらも
現代の人間の都市生活によって作り出された
「スーパーラット」が
人間との歪んだ共生を送ることに
大変な共感をしながらも1匹1匹と
ドンキで買った虫取り網でその同志を捕獲する
駆除するためではない
毎日喰う肉の原型に触れることすらできないような
我が恐ろしく強い動物愛護の精神に誓ってもいい
目的はただ
本物のピカチュウを作るとの一点なのである
その一心で
ゴミ袋の山を蹴り
壁づたいに逃げ出したネズミを追いかける
「待て スーパーラット
僕たちは敵ではない
Chim↑Pomだ!」
すべてが言い訳がましく響く夜の日本のセンターで
僕たちは作品を作るべく
夢とネズミを追いかけた

Chim↑Pom 2006年 11月

Super Rat

Super Rat

Chim↑Pom

SOLD OUT

More Details

着色したネズミのはく製

stuffed and painted rat

サインSignature
あり Yes
EDITION
オリジナルunique piece
制作年Year of Creation
2012年
サイズSize
21.5x 12.5 x26cm
作品の状態Condition
良好good
額仕様Frame Specification
なしnothing
額寸Frame Size
x x cm
納品期間Shipping Time
約3週間3-4weeks
特記事項Notices
作品サイズ:21.5×12.5×26cm。 透明アクリルボックス(36.5×36.5×30.5cm)入り。直筆サイン入り証明書、DVD、USB付きです。
作品IDItem ID
51090

Profile

卯城竜太・林靖高・エリイ・岡田将孝・稲岡求・水野俊紀が、2005年に東京で結成したアーティスト集団。時代のリアルに反射神経で反応し、現代社会に全力で介入した強い社会的メッセージを持つ作品を次々と発表。映像作品を中心に、インスタレーション、パフォーマンスなど、メディアを自在に横断しながら表現し、世界中の展覧会に参加、さまざまなプロジェクトを展開する。

近年は自作の発表だけでなく、同時代のさまざまな表現者たちにも目を向け、2015年アーティストランスペース「Garter」を高円寺にオープンし、キュレーション活動も行う。
また、東京電力福島第一原発事故による帰還困難区域内で、封鎖が解除されるまで「観に行くことができない」国際展「Don’t Follow the Wind」の発案とたちあげを行い、作家としても参加、同展は2015年3月11日にスタートした。

著作に『Chim↑Pomチンポム作品集』(河出書房新社、2010年)、『なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか』(阿部謙一との共編著、無人島プロダクション、2009年)、『芸術実行犯』(朝日出版社、 2012年)、『SUPER RAT』(パルコ、2012年)、『エリイはいつも気持ち悪い エリイ写真集 produced by Chim↑Pom』(朝日出版社、2014年)、『Don’t Follow the Wind: 展覧会公式カタログ2015』(河出書房新社、2015年)がある。

Profile

Chim↑Pom is an artist collective formed in 2005 in Tokyo whose practice responds to contemporary social issues with a strong social message. Multi-disciplinary in practice, the collective primarily focuses on video, installations, and performances. In addition to developing international projects, they recently began curating exhibitions of other artists’ work.

Most notably they organised an international exhibition / project “Don’t Follow the Wind,” in Fukushima inside the area restricted after the 2011 nuclear disaster. Their intervention is scheduled to continue until the ban is lifted and public access is again allowed.

Chim↑Pom has been the subject of many solo and group exhibitions, including at the Saatchi Gallery (2015); MoMA PS1 (2014 and 2011); The 9th Shanghai Biennale (2012); and The 29th São Paulo Biennial (2010). The group received the Prudential Eye Awards in 2015 under the categories Best Emerging Artist Using Digital/Video and Best Emerging Artist of the Year, as well as the “Re-Act: New Art Competition 2007” Award at Hiroshima City Museum of Contemporary Art.

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