2005年の冬、2週間にわたる東京滞在中に制作されたリトグラフによる版画集「Tokyo Notes」に描かれた表紙と奥付のイメージを発展・「結合」(Composite)させてつくられた、3色6版のリトグラフ。イメージの結合のみならず、その色彩においても、メインとなる黒を中心に、落款用の朱肉のバーミリオン、そして、この一連の東京滞在中の制作に使われ続けた、グラファイトの色が画面の中で結合している。用紙は、出雲楮紙。
※楮紙:楮の皮の繊維は、麻に次いで長く繊維が絡み合う性質のため、強度に優れ、美しく、しなやかな仕上がりとなる。