家族の健康と幸福を願う日本の節句
節句と言えば、人日(1月7日)・桃の節句(3月3日)・端午の節句(5月5日)・七夕(7月7日)・重陽の節句(9月9日)の五節句ですが、今回ミヤケ氏は、現代の我々にとって欠かせない年中行事であるお花見とクリスマスを加えた新七節句を描きました。
江戸の浮世絵にも良く描かれてきた節句。
そこには季節を通して、子供の成長や長寿、そして子孫繁栄など家族互いの健康と幸福を願う時間を人々が大切にしてきたことがうかがえます。
「現代の浮世絵」として新たに誕生した平成版・新七節句は、季節毎に掛け替えてお楽しみいただくことで、現代の我々が忘れがちな季節感や家族とのつながりの大切さを思い起こさせてくれる作品です。
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年度が変わり出会いと別れの季節となる四月、どの花よりも華やかに咲き、数日のうちにはかなく散ってしまう桜の花ほど感慨深いものはないでしょう。
桜は、古くから日本人の美意識を象徴する花として愛でられ、数々の文学や芸術の中で扱われて来ました。
とはいえ、やはり花より団子。
今や桜の下での宴会は春の定番行事です。
提灯を吊るして夜桜まで楽しもうとは、日本人は本当に桜が好きなのですね。