今回、ご紹介する版画作品は、過去の代表作から最新作まで約650点の中から、作家自身が厳選した10枚。
さらに、シリーズ制作された過去作を一枚の版画として一枚仕立てにした特別仕様となっています。
天明屋自身、「シリーズものは本来、単体で観るより、すべて合わせて観るものとして制作している」と語るように、シリーズものを一枚仕立ての版画とすることで本来の作家の意図を忠実に反映した趣向となっています。
なかでも、後のJ-artの流れを決定づけた、1997年から2004年まで制作された初期の代表作「Japanese Spirit シリーズ」や、その挑戦的なコンセプトで今なお斬新な存在感を放つ「ネオ千手観音 3部作」の一枚物は必見です。