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 木村了子は1971年京都に生まれ、1995年には、東京芸術大学油画専攻を卒業し、97年に同大学の大学院を壁画専攻で修了しました。

 木村はこれまで現代社会のさまざまな世俗的テーマを取り上げ、それらを古典的な技法を用いて描いてきました。
金箔の貼られた屏風に岩絵具で描かれた大作「おうじさまのくに」では、キリストの宗教画を彷彿とさせるモチーフや画法によって、おとぎの国で日々鍛錬に励む若い王子たちの姿が、生き生きと描かれています。
 また、絹本に墨で描かれた「鰐虎図」は、東アジア絵画史の定番モチーフ、「龍虎図」に挑戦したものです。水辺で虎とくつろぎ、また、鯉を乗りこなす琴高仙人さながらにワニにまたがる若きターザンの姿がそれぞれに描かれています。
 古典技法によって表される現代の若者の姿や、神話に準えた現代社会の風潮など、クラシックとコンテンポラリーの混在した世界に生まれる鮮やかなコントラストこそが、木村了子の作品の魅力です。

 そして木村が作品の中で一貫して取り上げるテーマにはもう一つのキーワードがあります。
それは、現代に生きる女性ならではの視点で捉えられた「エロス」、またはその対象としての人物を描く事です。
 これまで美術の「人物画」の歴史では、圧倒的に女性が描かれる側であり、木村自身も以前は深く考えず、当たり前のように女性の姿を描いていたと言います。
しかしある時、女性である作者が、女性自身の姿を描くことに意味を見つけられなくなり、それならば、と異性である男性の姿を描いてみたそうです。
このごく自然な衝動は、作家に「思いのほか、楽しかった。」という率直な感動を生み、その後
木村了子の世界は徐々に確立されて行きました。

男の料理

men's cooking

Ryoko Kimura

作品本体価格Sellng Price(Artwork)
¥ 50,000
箱代/額装費Framing Price
¥ 0
消費税Tax
¥ 5,000
合計金額(税込)Total(include tax)
¥ 55,000

More Details

リトグラフ

サインSignature
なし None
EDITION
ED: -/9
制作年Year of Creation
2010年
サイズSize
28.7x 21 x3cm
作品の状態Condition
良好
額仕様Frame Specification
シルバー
額寸Frame Size
28.7x 21x 3cm
納品期間Shipping Time
約4週間
特記事項Notices
作品IDItem ID
10725

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